ドラマCDシリーズ 「マリア様がみてる いばらの森」
今野 緒雪集英社
両方60分ちょいづつ収録されていて、聖さまの独白調で進んでいくので、聖さまこと豊口めぐみさんはほとんど喋りっぱなしです。
聴いていると聖さまの奥悩が言葉となって胸に突き刺ささり、心臓がギューッと痛くて苦しくなって逃げ場がないような気持ちになって、何度も泣いてしまいました。
先代白薔薇様と蓉子さまの聖さまに対するスタンスとアプローチは違うけれど、聖さまを大切に思っていることもよく伝わってきて、周りにこんなに想ってくれる仲間がいて聖さまは幸せなのかもしれないなーと思ったら少し救われました。
佐藤聖さまファンなら買いです!
座布団 (クリスタル文庫)
剛 しいら光風社出版
面白かったです。BLとしての楽しさよりも、落語の世界の雰囲気が良かったです。
笑われることが神髄だけど、嘲笑われるのとは別。
わはは、と笑われるためにやっているのだけど、そこには「芸」と してのある種の気高さがある。
読んでいると、落語を見たくなってくる本です。
あと、この話は過去(主人公要が20代)と現在(要40代)を交互する話です。その中に出てくる要の師匠・初助さんがメチャクチャ気になる存在なのです。何を考えているか分からないけど、惹きつきられずにはいられない。これは、私のような言葉が貧しい者には言えません。どうぞ、読んで感じて下さい。
恋愛時間 (アイス文庫)
木原 音瀬オークラ出版
現世では兄弟ですが、前世で、違った形の強い絆で結ばれた関係でした。
その恋人も前世でのかかわりがある相手です。
この作品にはそういった因縁は全く語られず、
ある種オカルト的な色は一切排除され、
主人公の前向きな性質がより気持ちよく、木原音瀬作品の中では
とても読みやすい、優しい素晴らしい作品ですが、
「Loop」とあわせ読むことで、
「恋愛時間」の<第1章 恋愛時間>で語られる
弟の駆け落ちの顛末が詳しく判り、話が尚一層深みを持って堪能できます。
この作家さんには、一度彼女の小説に触れてしまうと
もう到底離れられないと思うような強烈な磁力が確実に
存在するような気がしてなりません。
日常では考えられないようなお金持ちや王子が出てくるといった、派手さを嫌い、
穏やかで地味であるはずの、ごく普通の立場にある作中の登場人物、
その人々の心の中に入るほどに、あっ、と驚くほど魅了されているのです。
どの作品もとても心の痛いところを含めたとても正直な、
つい正視することを逃げてしまいそうな心情を
これほど真っ直ぐ見つめて描きだし、緻密に構築された文章が話を破綻させない。
心を掴んで離さない。
そういう作品を生み出し続けられる貴重な作家さんで、
「ボーイズラブ」というジャンルで簡単に片付けていい作者ではないと考えます。
センチメンタル・フレンド (ビーボーイノベルズ)
木原 音瀬ビブロス
でもこれはそんなに痛い系じゃないです。
主人公がヒモだとか(不思議と格好いい感じのヒモではない)、攻が外科医だけど何となく泥臭さを感じるところとかが、木原さんだなぁ~とは思いますが・・・。
今回は、ラブですっ!
最初の「センチメンタル・フレンド」はそれでも痛い系かな、と言う部分はありますが、次の「オールド・フレンド」はラブですっ!
木原さんの本の中でかなり好きな本です。
甘い生活 (アイスノベルズ)
木原 音瀬オークラ出版
そして どうにもこうにも 最後まで清隆は好きになれなかった!文和が健気で優しかったことに救われて★4です…
でも どんなに痛かろうが 嫌悪感があろうが 読ませていく 木原さんは やっぱりすごい!と 思います 私の唯一 無条件で作家買いする人です
シルバー事件―case#4.5フェイス (ファミ通文庫)
是方 那穂子アスキー
ゲーム中のCASE#5の前に起こった事件を、ナツメサクラを主人公に書いています。
作者あとがきに「本だけを読んでも内容がわかるようにした」とありますが、やはりゲームをプレイして、面白いと持った人に特にオススメします。ゲーム中ではあまり触れないナツメサクラの視点からのシルバー事件に、新しい発見があるかもしれません。